皆さん、PC周りでUSB機器が増えてきて、USBハブの購入を検討されたことはありませんか?便利なUSBハブですが、いざ買おうとすると「電源」について考えさせられることがありますよね。
「あれ、このハブは電源コードを挿すんだな…」「こっちは挿さないのか?」
そうなんです、USBハブには大きく分けて2つの電源供給方式があります。今回は、それぞれの方式が何を意味し、どのように使い分けたら良いのかを徹底解説していきます!
1. 電源コードを「つなぐ」ハブ:【セルフパワー】
まず、USBハブに専用のACアダプターや電源ケーブルを接続して使うタイプを「セルフパワー方式」と呼びます。
セルフパワー(Self-Powered)とは、その名の通り、USBハブ自身が外部から電力を供給されることで動作する方式です。
セルフパワーハブのメリット
- 安定した電力供給: USBポートごとに十分な電力を供給できるため、消費電力の大きい外付けHDDや光学ドライブ、充電が必要なスマートフォンなども安定して接続・動作させることができます。
- 多ポート接続に強い: 多くのUSB機器を同時に接続しても、電力不足による動作不安定や認識不良が起こりにくいです。
- PCへの負担軽減: PC本体のUSBポートから電力を引き出す必要がないため、PC側の電力供給に余裕が生まれ、PCの安定動作にも貢献します。
セルフパワーハブがおすすめな人
- 外付けHDDやSSD、光学ドライブなど、消費電力の大きいUSB機器を複数使う人
- USBハブに多くの機器を接続したい人
- PCの電力供給を気にせず、安定した環境を構築したい人
- USB機器の充電もハブ経由で行いたい人
2. 電源コードを「つながない」ハブ:【バスパワー】
次に、USBハブに電源コードを接続せず、PCのUSBポートから供給される電力だけで動作するタイプを「バスパワー方式」と呼びます。
バスパワー(Bus-Powered)とは、PCのUSBポートから供給される電力(USBバスからの電力)を利用して動作する方式です。
バスパワーハブのメリット
- 配線がスッキリ: 専用の電源ケーブルが不要なので、デスク周りがごちゃごちゃせず、見た目がスマートです。
- 持ち運びが便利: ACアダプターを持ち歩く必要がないため、ノートPCと一緒に外出先で使う際などに非常に便利です。
- 手軽に使える: コンセントを探す手間がないため、サッと接続してすぐに使えます。
バスパワーハブのデメリット
- 電力供給に限界: PCのUSBポートから供給される電力には限りがあるため、消費電力の大きい機器を接続すると、電力不足で動作が不安定になったり、認識しなかったりすることがあります。
- 多ポート接続に不向きな場合も: 接続する機器の消費電力によっては、ポート数が多くても同時に使用できないことがあります。
- PCへの負担: PCのUSBポートから電力を引き出すため、PC側の電力供給に負荷がかかる場合があります。
バスパワーハブがおすすめな人
まとめ:賢く選んで快適なUSB環境を!
このように、USBハブの「電源をつなぐ」か「電源をつながない」かは、それぞれ「セルフパワー」と「バスパワー」という異なる電源供給方式を指します。
ご自身の使い方や接続したいUSB機器の種類に合わせて、どちらの方式が最適かを見極めることが、快適なUSB環境を構築する鍵となります。