前のブログで、iPhoneが複数の宛先にメッセージを送るとき、裏側で「iMessage」や「MMS」を使い分けていることを解説しました。
では、Androidユーザーの皆さん、「iPhoneの友達からメッセージが来たんだけど、普通のSMSアプリじゃなくて、なぜか『Eメール』として受信箱に届いた…」という経験はありませんか?
特に画像や長文が送られてきた時、この現象はよく起こります。今回は、この「メッセージがEメールに化ける」仕組みを、Android側の事情も含めて解き明かします!
💡 鍵を握るのは、再び「MMS」の仕組み!
前回の復習ですが、iPhoneが複数の宛先や、長文・画像などのリッチな情報(リッチメディア)を、Apple以外のデバイス(Androidなど)に送る場合、そのメッセージはMMS(マルチメディアメッセージングサービス)として送信されます。
このMMSが、Androidの環境では「Eメール」として届く原因を作っているのです。
1. MMSは「キャリアメール」の仕組みに近い
MMSはSMS(ショートメッセージサービス)の拡張版として生まれましたが、その技術的な仕組みは、実は「キャリアメール」(@docomo.ne.jp, @ezweb.ne.jp, @softbank.ne.jpなど)の送受信の仕組みと非常に似ています。
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電話回線を使用する
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添付ファイル(画像、動画)や長文を扱える
つまり、MMSは携帯電話番号を宛先としながら、データ形式としては「メール」の規格に準拠しているのです。
2. Androidの「メッセージ」アプリの統合問題
iPhoneの場合、「メッセージ」アプリ一つでSMS、iMessage、MMSのすべてを扱えるように設計されています。
しかし、以前のAndroidの標準的な設計やキャリアごとの設定では、MMSのデータ(キャリアメールの仕組みで送られてきたメッセージ)を、一般的なSMSの受信トレイではなく、「Eメール」や「キャリアメール」用のアプリで受信するように振り分けられてしまうことが多かったのです。
特に、画像などのリッチメディアが含まれる場合、Androidのシステムが「これは通常のテキストメッセージではない」と判断し、「MMS用のメールアドレス」(キャリアが割り当てたメールアドレス)宛てのメールとして処理してしまう、という経緯がありました。
3. グループ送信の影響
もしiPhoneユーザーがあなたを含めた複数人にメッセージを送った場合、それはグループMMSとして送信されます。このグループメッセージの形式自体も、従来のAndroidのSMSアプリではうまく処理しきれず、結果的に「キャリアメールアプリ」側に流れてしまうことが多々ありました。
🌟 現在の状況:「+メッセージ」や「RCS」への進化
最近では、Androidでもこの問題は改善されつつあります。
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「+メッセージ」(プラスメッセージ)の普及: 日本の大手キャリアが推進する「+メッセージ」は、電話番号をベースとしながら、LINEのようにリッチな機能を持つサービスです。これに対応したAndroidスマホでは、iPhoneからのMMSや、新しいメッセージ規格であるRCS(リッチコミュニケーションサービス)のメッセージを、「メッセージ」アプリ内で正しくグループチャットとして受信・表示できるようになっています。
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Googleメッセージの進化: Googleの標準メッセージアプリも、RCSへの対応を進めており、将来的にはiPhoneとAndroid間でも、よりスムーズなリッチメッセージング(画像、動画、グループチャットなど)が可能になると期待されています。
まとめ
iPhoneから送られたメッセージがAndroidでEメールとして届くのは、
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iPhoneが「MMS」として送信していること
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MMSの技術が「キャリアメール」の仕組みと密接に関わっていること
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従来のAndroid OSやキャリアの設定が、MMSを「Eメール」として処理するようにしていたこと
が主な理由です。
もし今でもiPhoneからのメッセージがEメールとして届く場合は、お使いのAndroidのメッセージアプリが「+メッセージ」などの新しい規格に対応しているか、確認してみると良いかもしれませんね!