【Windowsのギモン】プロダクトキーなしでOK?「デジタルライセンス」の仕組みを徹底解説!

こんにちは!新しいPCを購入したり、Windowsを再インストールしたりする際に、「あれ?プロダクトキーを入力しなくても認証された…?」と不思議に思ったことはありませんか?

実はそれ、Windows 10や11で主流となっている「デジタルライセンス」という仕組みのおかげなんです。かつては25桁のプロダクトキーを大事に保管しておく必要がありましたが、デジタルライセンスの登場で、認証の手間は格段に減りました。

今回は、この便利なWindowsの「デジタルライセンス」について、その仕組みからメリット、確認方法まで、分かりやすく解説していきます!

デジタルライセンスとは?昔のプロダクトキーとはどう違う?

Windowsのライセンス認証には、大きく分けて以下の2つの方法があります。

  1. プロダクトキー:
    • 従来の認証方法で、25桁の英数字の組み合わせ(例: XXXXX-XXXXX-XXXXX-XXXXX-XXXXX)をPCに入力することで、Windowsのライセンスを認証します。
    • パッケージ版やDSP版のWindowsを購入した際に付いてくるシールやカードに記載されています。
    • このプロダクトキーは、その特定のWindowsのインストールに対して使用されます。
  2. デジタルライセンス(旧デジタルエンタイトルメント):
    • Windows 10以降で導入された、プロダクトキーの入力なしで認証が完了する新しい認証方法です。
    • PCのハードウェア情報とMicrosoftアカウントに、Windowsのライセンス情報が紐付けられます。

要するに、デジタルライセンスは、ユーザーが物理的なプロダクトキーを管理する必要がなく、インターネットに接続するだけで自動的にライセンスが認証される、非常に便利な仕組みなんです。

デジタルライセンスの仕組みとメリット

では、デジタルライセンスはどのように機能し、どんなメリットがあるのでしょうか?

デジタルライセンスの仕組み

デジタルライセンスは、以下のいずれかの方法でPCと紐付けられます。

  1. Windows 7/8.1からWindows 10/11へアップグレードした場合:
    • 以前のWindows(7/8.1)の正規ライセンスが、Windows 10/11へのアップグレード時に自動的にデジタルライセンスに変換され、そのPCのハードウェア情報と紐付けられます。
  2. Microsoft StoreからWindows 10/11を購入した場合:
    • 購入したWindowsのライセンスは、購入に使用したMicrosoftアカウントと紐付けられます。
  3. 新規にWindows 10/11がインストールされたPCを購入した場合:
    • PCメーカーが出荷時に、PCのハードウェア(マザーボードなど)にWindowsのライセンス情報を埋め込んでいます。この場合、そのPCは最初からデジタルライセンスで認証されます。
  4. リテール版(パッケージ版)のWindows 10/11のプロダクトキーを、Microsoftアカウントに紐付けて使用した場合:
    • プロダクトキーを入力して認証した際、Microsoftアカウントでサインインしていれば、そのライセンスがアカウントに紐付けられます。

これらの方法でライセンスが紐付けられると、Windowsはインターネット経由でMicrosoftの認証サーバーに接続し、PCのハードウェア情報やMicrosoftアカウント情報を照合して、自動的にライセンス認証を行います。

デジタルライセンスのメリット

  • プロダクトキーの管理不要: 25桁のキーをメモしたり、紛失したりする心配がありません。
  • 再インストールの手間なし: Windowsクリーンインストールしたり、初期化したりした後も、インターネットに接続するだけで自動的に認証が完了します。
  • ハードウェア変更時の対応: マザーボードなどの主要なハードウェアを変更した場合でも、Microsoftアカウントにライセンスが紐付けられていれば、変更後のPCで再認証が可能です。(一部手続きが必要な場合があります)
  • 利便性の向上: ユーザーはライセンス認証のプロセスを意識することなく、PCを使い始めることができます。

自分のPCはデジタルライセンスで認証されている?確認方法

自分のPCがデジタルライセンスで認証されているかどうかは、以下の手順で簡単に確認できます。

  1. スタート」ボタンを右クリックし、「設定」をクリックします。
  2. 設定画面で「更新とセキュリティ」をクリックします。(Windows 11の場合は「システム」→「ライセンス認証」)
  3. 左側のメニューから「ライセンス認証」を選択します。

ここに「Windowsはデジタルライセンスによってライセンス認証されています」と表示されていれば、あなたのPCはデジタルライセンスで認証されています。

もし、「プロダクトキーを使ってライセンス認証されています」と表示されている場合は、従来のプロダクトキーによる認証です。プロダクトキーは通常PCに付属しているシールや書類に記載されているので、大切に保管しておきましょう。

ハードウェア変更時のデジタルライセンス再認証

デジタルライセンスは、PCのハードウェア(特にマザーボード)と密接に紐付けられています。そのため、マザーボードを交換するなど、PCの主要なハードウェア構成が大きく変わった場合、デジタルライセンスが解除されてしまうことがあります。

しかし、心配はいりません。Windows 10/11のライセンスをMicrosoftアカウントに紐付けていれば、変更後のPCで再認証を行うことができます。

  1. PCのハードウェアを変更した後、新しい(または変更後の)PCにWindowsをインストールし、Microsoftアカウントでサインインします。
  2. 上記の手順で「ライセンス認証」画面を開き、「トラブルシューティング」をクリックします。
  3. 「最近このデバイスのハードウェアを変更しました」などのオプションが表示されるので、指示に従って手続きを進めます。

これにより、以前のPCのライセンスが新しいハードウェアに移行され、Windowsが再認証されます。

まとめ:デジタルライセンスでWindowsはもっと便利に!

Windowsのデジタルライセンスは、プロダクトキーの管理から解放され、再インストール時の手間を省くなど、ユーザーにとって非常に便利な仕組みです。PCのハードウェアとMicrosoftアカウントにライセンス情報が紐付けられることで、よりスムーズな認証プロセスが実現されています。