パスワードよ、さようなら!Googleが推奨する「パスキー」とは?セキュリティの新常識を解説

インターネットを使う上で、切っても切り離せないのが「パスワード」です。しかし、Googleは近年、そのパスワードではなく「パスキー」の利用を強く推奨しています。

「パスキーって何?」「パスワードと何が違うの?」「なんでGoogleはそんなに推してるの?」

そんな疑問をお持ちの方も多いのではないでしょうか。今回は、セキュリティの未来を担う「パスキー」について、その正体とパスワードとの決定的な違い、そしてGoogleがパスキーを推奨する理由を徹底解説します。


 

目次

 

  1. なぜGoogleはパスワードではなくパスキーを推奨するのか?

  2. パスキーとは何物なのか?

  3. パスワードとパスキー、何が違うの?

  4. パスキーを使うメリット

  5. パスキーの利用はもう始まっている!

  6. まとめ


 

1. なぜGoogleはパスワードではなくパスキーを推奨するのか?

 

結論から言うと、パスワードには多くのセキュリティ上の課題があるからです。

  • 推測されやすい、使い回されやすい: 多くの人が覚えやすいパスワード(誕生日、単純な文字列など)を設定したり、複数のサイトで同じパスワードを使い回したりしています。これは、悪意のある攻撃者にとって格好の餌食となります。

  • フィッシング詐欺の標的になりやすい: 偽サイトに誘導され、パスワードを入力してしまい、情報を盗まれる「フィッシング詐欺」が後を絶ちません。

  • データ侵害のリスク: サービス提供側のシステムが攻撃を受け、ユーザーのパスワードが漏洩してしまう「データ侵害」も頻繁に発生しています。漏洩したパスワードは、他のサービスへの不正ログインに悪用される可能性があります。

これらの課題は、どれもユーザーのセキュリティを大きく脅かすものです。Googleは、これらの問題を根本的に解決するために、より安全で便利な認証方法としてパスキーを強く推奨しているのです。


 

2. パスキーとは何物なのか?

 

パスキー(Passkey)は、パスワードに代わる、より安全で便利な次世代の認証技術です。簡単に言うと、スマートフォンやPCなどのデバイスに保存された「秘密の鍵」を使って、ウェブサイトやアプリにログインする方法です。

パスキーは、国際的な標準化団体であるFIDOアライアンスとW3Cによって開発された「WebAuthn(Web Authentication)」という技術に基づいています。

パスキーの最大の特長は、パスワードのように文字列を覚えて入力する必要がない点です。その代わりに、指紋認証、顔認証、PINコードなど、あなたが普段デバイスのロック解除に使っている方法で、安全にログインができます。


 

3. パスワードとパスキー、何が違うの?

 

パスワードとパスキーの最も大きな違いは、その認証の仕組みと安全性にあります。

特徴

パスワード

パスキー

認証方法

ユーザーが設定した文字列を手動で入力する

バイススマホ、PCなど)に保存された「秘密の鍵」を使用し、生体認証やPINで確認

安全性

推測されやすい、フィッシング詐欺に弱い、データ侵害のリスクがある

フィッシング耐性、強力な暗号化、デバイス連携で非常に安全

ユーザー体験

覚えておく必要がある、入力の手間がある

覚える必要がない、指紋や顔認証でスムーズにログイン

保存場所

サービス提供側のサーバーにハッシュ化された状態で保存されることが多い

ユーザーのデバイスに安全に保存される。クラウドで同期される場合もある

パスキーの仕組みのポイント:

パスキーは、「公開鍵暗号方式」という非常に強力な暗号技術を使用しています。ログイン時には、あなたのデバイスが持つ「秘密の鍵」と、サービス提供側が持つ「公開鍵」が連携して、あなたが正規のユーザーであることを安全に認証します。

この仕組みにより、以下の点でパスワードよりも優れています。

  • フィッシング詐欺に強い: パスキーは特定のウェブサイトとのみ紐付けられているため、偽サイトに誘導されても認証が成立しません。

  • パスワード漏洩のリスクがない: パスワードのように文字列をサービス側に送信したり保存したりしないため、万が一サービス側が攻撃されても、あなたのパスキー情報が盗まれる心配がありません。

  • 使い回しの心配がない: 各サービスごとにユニークなパスキーが生成されるため、パスワードのように使い回しによるリスクが発生しません。


 

4. パスキーを使うメリット

 

パスキーを利用するメリットは、セキュリティ面と利便性の両方で非常に大きいです。

  • 圧倒的なセキュリティ向上: フィッシング詐欺やパスワード漏洩のリスクを大幅に低減できます。最も強力な認証方法の一つと言えます。

  • ログインが驚くほど簡単・スムーズに: 複雑なパスワードを覚える必要も、入力する手間もありません。指紋や顔認証、PINコードで瞬時にログインできます。

  • 複数のデバイスで利用可能: iCloudキーチェーンやGoogleパスワードマネージャーなどのクラウドサービスと連携することで、複数のデバイス間でパスキーを同期し、どこからでもアクセスできます。

  • 未来の標準的な認証方法: 多くのIT企業がパスキーの導入を進めており、今後ますます普及していくことが予想されます。


 

5. パスキーの利用はもう始まっている!

 

Googleアカウントをはじめ、多くの主要なサービスがすでにパスキーに対応しています。

  • Googleアカウント: お使いのGoogleアカウントで、簡単にパスキーを設定できます。設定すれば、次回からのログインはパスワードなしで、指紋や顔認証でスムーズに行えます。

  • Apple: iCloudキーチェーンを通じて、Apple IDと紐付いたパスキーを管理・利用できます。

  • Microsoft: Microsoftアカウントでもパスキーの利用が進められています。

その他にも、様々なウェブサイトやサービスがパスキーの導入を加速させています。


 

6. まとめ

 

パスキーは、従来のパスワードが抱えていたセキュリティ上の課題を解決し、私たちにより安全で、より快適なオンライン体験をもたらす画期的な技術です。

Googleがパスキーの利用を強く推奨するのは、まさにこのセキュリティと利便性の両面でのメリットを最大化するためです。

まだパスキーを試したことがない方も、ぜひこの機会にGoogleアカウントなどでパスキーを設定してみてください。その手軽さと安全さにきっと驚くはずです。

パスワードの時代は終わりを告げ、パスキーがオンラインセキュリティの新たな常識となろうとしています。未来のインターネットを安心して利用するために、今すぐパスキーの利用を始めてみましょう!