✅ はじめに
2024年7月、VMwareのエンドユーザーコンピューティング(EUC)部門が独立し、新たに誕生したのがOmnissa(オムニッサ)です。本記事では、Omnissaの概要や主要プロダクト、そして独立による変化について詳しく解説します。
🏢 Omnissaとは?
Omnissaは、VMwareのEUC部門が独立して設立された企業で、投資会社KKRにより40億ドルで買収されました。同社は、スマートでシームレスかつ安全なデジタルワークスペースの提供を目指しています。
日本国内では、2024年10月1日より正式にOmnissaとしての活動を開始しています。
🔧 主要プロダクト
1. Horizon(仮想デスクトップソリューション)
Horizonは、デスクトップやアプリケーションを仮想化し、デバイスや場所に依存せずにアクセス可能にするソリューションです。オンプレミス環境だけでなく、IaaSやDaaS環境でも利用でき、ハイブリッドクラウドやマルチクラウドの構成も可能です。
2. Workspace ONE(統合エンドポイント管理)
Workspace ONEは、Windows、Android、iOS、macOSなどの様々なデバイスやアプリケーションを一元管理する統合ソリューションです。主要なコンポーネントには以下があります:
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Workspace ONE UEM:デバイスの管理・制御を行う統合エンドポイント管理機能。
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Omnissa Intelligence:データを収集・分析し、ダッシュボードの作成やアクションの自動化を行うソリューション。
🔄 独立による変化と今後の展望
Omnissaの独立により、以下のような変化が見られます:
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製品名の変更:「Workspace ONE Access」は「Omnissa Access」、「Workspace ONE Intelligence」は「Omnissa Intelligence」に名称変更されました。
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ライセンス形態の変更:Horizonのライセンスに関して、VMware Workstationが含まれなくなり、別途購入が必要となりました。また、vSphereやvSANを含むバンドル版ライセンスの提供形態も変更されています。
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サポート体制の強化:HorizonとvSphereに関する製品サポートをOmnissaの窓口で一元的に受けられるようになりました。
今後、Omnissaは様々なベンダーとの連携を強化し、デジタルワークスペースの進化を推進していく予定です。
📝 まとめ
Omnissaは、VMwareのEUC部門が独立して設立された新しい企業であり、HorizonやWorkspace ONEなどの主要プロダクトを通じて、スマートで安全なデジタルワークスペースの提供を目指しています。独立による変化を踏まえ、今後の動向に注目が集まります。