Power Pagesとは?

1. Power Pagesとは?

Power Pagesは、Microsoft Power Platformの一部として提供されるローコードWebサイト開発ツールです。技術的な専門知識がなくても、ビジネス向けのWebサイトを素早く構築できるのが特徴です。特に、企業や組織が顧客、パートナー、市民向けの外部公開Webサイトを作成するのに適しています。


2. Power Pagesの特徴

ローコードでWebサイトを作成可能

  • 直感的なビジュアルエディターを搭載
  • コーディングなしで動的なWebサイトを作成
  • HTML、CSSJavaScriptによるカスタマイズも可能

Microsoft Dataverseと連携

  • WebサイトのデータをDataverse(旧CDS)に保存
  • Power AppsやPower Automateとのデータ連携が容易

セキュリティとアクセス制御

  • Microsoft Entra ID(旧Azure AD)と統合可能
  • ロールベースのアクセス管理(RBAC)で権限設定
  • セキュリティ強化されたクラウド環境で運用

組み込みのテンプレートで簡単にサイト構築

  • 問い合わせフォーム
  • 予約管理システム
  • 顧客サポートポータル
  • レーニング・学習管理サイト

3. Power Pagesの主な機能

機能名 説明
デザインスタジオ Webサイトの見た目をノーコードで編集可能
テンプレート ビジネス用途に応じた事前設定済みのページを利用可能
Dataverse連携 WebサイトのデータをPower Platformと統合
カスタマイズ HTML、CSSJavaScriptを使った高度なデザインも可能
セキュリティ管理 Microsoft Entra ID、OAuth 2.0、シングルサインオン対応
レスポンシブ対応 PC、タブレットスマホで最適表示

4. Power Pagesの活用例

自治体の市民ポータル

→ 住民が手続きをオンラインで申請・確認できるサイト

企業の顧客サポートサイト

→ FAQ、問い合わせ管理、チケット発行を自動化

イベント管理サイト

→ 申し込みフォーム、スケジュール表示、決済連携

社内ポータルサイト

→ 社員向け情報共有や教育コンテンツ提供


5. Power Pagesと他のPower Platform製品との違い

製品名 主な用途
Power Apps 業務アプリの開発(内部向け)
Power Automate ワークフローの自動化
Power BI データの可視化と分析
Power Virtual Agents チャットボットの作成
Power Pages 外部向けWebサイトの構築

💡 Power Appsは内部向けアプリ、Power Pagesは外部向けWebサイトという違いがあります。


6. Power Pagesのメリット・デメリット

メリット

✔️ ノーコードで簡単に作れる
✔️ Power Platformとの統合がスムーズ
✔️ データの管理・アクセス制御がしやすい

デメリット

高度なWebサイトには向かないWordPressやReactなどと比べると自由度が低い)
Dataverseを使わないと機能が限定される
ライセンス費用がかかる(無料プランなし)


7. まとめ

Power Pagesは、ローコードで外部向けWebサイトを構築できるMicrosoftのサービスです。特に、企業のポータルサイト自治体の手続きサイト、顧客向けサポートサイトなど、データ連携が必要なWebサイトに最適です。

一方で、高度なデザインやカスタム開発が必要な場合には不向きなため、用途に応じて他のWeb開発ツールと比較するとよいでしょう。

Power Platformを活用したデジタル化を検討している企業にはおすすめのツールです! 💡