Web制作やプログラミングをしていると必ず耳にする「UTF-8」と「UTF-16」。どちらも「Unicode」という言葉とセットで使われることが多いですが、その違いを正確に理解していますか?今回は、この二つの文字コードの差をわかりやすく解説します。
そもそも、Unicodeとは?
まず、この2つの親玉であるUnicodeから説明します。
Unicodeは、世界中のあらゆる文字に一意の番号を割り当てるための巨大な文字のリスト(文字セット)です。日本語の「あ」には「3042」という番号、アルファベットの「A」には「0041」という番号…というように、国や言語に関係なく、すべての文字を整理しようという壮大なプロジェクトです。これにより、異なる言語の文字が混在する文書でも、文字化けすることなく正しく表示できるようになりました。
UTF-8やUTF-16は、このUnicodeで定義された番号を、コンピューターが実際に扱える「バイトデータ」に変換するためのルールなのです。つまり、Unicodeが「文字の番号簿」で、UTFは「その番号をデータに変換する方法」という関係です。
UTF-8とUTF-16の決定的違い
この二つの違いを簡単に言うと、「1文字を何バイトで表現するか」という点にあります。
UTF-8:効率的な可変長エンコーディング
UTF-8は、文字によってバイト数が変わる「可変長」のエンコーディング方式です。
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ASCII互換性: アルファベットや数字などのASCII文字は1バイトで表現されます。これは、もともとASCIIしか使っていなかったシステムでもUTF-8を簡単に導入できるようにするためです。
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効率性: 日本語(3バイト)や絵文字(4バイト)など、多くの文字は複数バイトを使いますが、ASCII文字がほとんどのテキストファイルでは、ファイルサイズを小さく抑えることができます。
この効率性と互換性の高さから、UTF-8はWebページや電子メールの世界標準として広く使われています。
UTF-16:基本的に固定長のエンコーディング
UTF-16は、文字を基本的に2バイト(16ビット)で表現するエンコーディング方式です。
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固定長(基本): 多くの文字が2バイトで表現されるため、日本語や中国語のように多くの文字を必要とする言語では、UTF-8よりもデータサイズが小さくなる場合があります。
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デメリット: ASCII文字も2バイトで表現されるため、アルファベット主体のテキストではUTF-8よりもファイルサイズが2倍に膨らみます。
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エンディアン: バイトの並び順に「ビッグエンディアン (BE)」と「リトルエンディアン (LE)」があり、これを区別するためにBOM (Byte Order Mark)という特殊なマークがファイルの先頭に付くことがあります。
Windowsの内部処理や、Javaなど一部のアプリケーションで内部的に使われることが多いです。
どちらを使うべき?
現在の主流は間違いなくUTF-8です。Webサイトやドキュメントを扱う際には、特別な理由がない限りUTF-8を選択するのがベストプラクティスです。これにより、異なる環境間での文字化け問題を最小限に抑えられます。