まだまだ現役? それとも卒業? iPad mini (第5世代) を徹底解説!

2019年3月に登場した「iPad mini (第5世代)」。コンパクトなボディに高い性能を詰め込み、長らく多くのユーザーに愛されてきました。しかし、既に後継モデルであるiPad mini 6や、つい先日発売されたばかりのiPad mini 7も登場し、iPadOSも「iPadOS 26」まで進化している今、このiPad mini (第5世代) がどのような立ち位置にあるのでしょうか?

今回は、iPad mini (第5世代) の魅力と、現在の利用状況、そして「今、このモデルを選ぶべきか?」という問いに答えるべく、徹底的に解説していきます。購入を検討している方、あるいは今使っているiPad mini (第5世代) の今後が気になる方は、ぜひ参考にしてください!


 

iPad mini (第5世代) とは? その特徴と魅力

 

iPad mini (第5世代) は、4年ぶりのモデルチェンジとして登場し、その性能と携帯性のバランスの良さで人気を博しました。

  • コンパクトなサイズ: 7.9インチのRetinaディスプレイを搭載し、片手でも持ちやすいコンパクトさが最大の魅力です。電車内での読書、ベッドでのWebブラウジング、移動中の動画視聴など、手軽に使えるのが特徴です。

  • パワフルな「A12 Bionic」チップ: 当時のiPhone XS/XRと同じ「A12 Bionicチップ」を搭載し、処理性能が大幅に向上しました。これにより、負荷の高いゲームや写真・動画編集などの作業も快適にこなせるようになりました。

  • Apple Pencil(第1世代)対応: この世代からApple Pencil(第1世代)に対応し、手書きメモやイラスト、書類への注釈付けが可能になりました。コンパクトなサイズ感で、手軽なメモ帳やアイデア出しのツールとしても活躍しました。

  • 高い携帯性: 約300gという軽さで、カバンに入れてもほとんど負担にならず、どこへでも持ち運びやすいのが魅力です。


 

iPad mini (第5世代) の現在の立ち位置:OS対応状況と性能

 

発売から数年が経過した現在、iPad mini (第5世代) はどのような状況にあるのでしょうか。

 

1. 最新OSへの対応状況

 

現在の最新OSは「iPadOS 26」ですが、iPad mini (第5世代) はこれに対応しています。A12 Bionicチップを搭載しているため、現在のところは最新のOSアップデートを受けられており、多くの新機能を利用できます。

ただし、iPadOS 26の目玉機能であるApple Intelligence」には対応していませんApple Intelligenceは、最新のA17 ProチップまたはMシリーズチップを搭載したデバイスでのみ利用可能であり、iPad mini (第5世代) のA12 Bionicチップでは、その恩恵を受けることができません。

 

2. 性能面:まだ「使える」が限界も

 

A12 Bionicチップは、登場から時間が経った今でも、一般的なウェブブラウジング、動画視聴、SNSカジュアルゲームなど、日常的な用途であれば十分に快適に動作します。特に64GBモデルは、ライトユーザーにとっては十分なストレージ容量でしょう。

しかし、以下のような場合は、処理性能の限界を感じるかもしれません。

  • グラフィック負荷の高い最新ゲーム: 最新の3Dグラフィックを多用するゲームでは、フレームレートが安定しなかったり、画質設定を落とす必要があったりする場合があります。

  • 高度な写真・動画編集: 4K動画の編集や、多数のレイヤーを使った複雑な画像編集など、プロフェッショナルな作業では、処理に時間がかかったり、アプリが重くなったりすることがあります。

  • iPadOS 26の新しいウィンドウシステム: 複数のアプリを重ねて表示し、同時に操作する際に、A12 Bionicではスムーズさにやや欠ける場面が出てくる可能性があります。特に、複数の高負荷アプリを同時に使う場合は顕著になるでしょう。

 

3. デザインと周辺機器:進化の波に乗れず

 

iPad mini (第5世代) は、ホームボタンのある旧来のデザインを踏襲しています。

  • Touch ID: 生体認証はホームボタン内蔵のTouch ID(指紋認証)のみです。

  • Apple Pencil(第1世代): iPad mini 6以降のApple Pencil(第2世代)のように磁力で本体に吸着充電する機能はなく、充電はLightningポートに挿す必要があります。この点は利便性で劣ります。

  • Lightningポート: 最新のUSB-Cポートに対応しないため、多くの周辺機器との直接接続には変換アダプタが必要になる場合があります。


 

今、iPad mini (第5世代) は買いか? 買い替えるべきか?

 

 

既にiPad mini (第5世代) を持っている人

 

  • 日常使いならまだ現役: ウェブ閲覧、動画視聴、読書、簡単なメモ取りなどがメインであれば、まだまだ十分快適に使えます。バッテリーの劣化が気になる場合は交換を検討する価値はあります。

  • 「もっとこうしたい」があるなら買い替え検討: 最新のゲームを快適に遊びたい、本格的なクリエイティブ作業をしたい、Apple Pencilの充電の煩わしさを解消したい、Apple Intelligenceなどの最新AI機能を使いたい、といった要望がある場合は、iPad mini 6以降や、Mシリーズチップ搭載のiPadへの買い替えを検討する良いタイミングかもしれません。

 

これからiPad mini (第5世代) の購入を検討している人

 

  • 新品は非推奨: 新品での購入は、現在の価格と性能、機能の古さを考えると、あまり推奨できません。同じ価格帯であれば、現行の無印iPadの最新モデルや、中古のiPad mini 6の方がはるかに高いコストパフォーマンスを提供します。

  • 中古ならアリだが用途限定: 中古市場で非常に安価(数万円程度)で入手できるのであれば、読書端末や動画視聴専用など、特定の用途に割り切って使う分にはまだアリです。ただし、Apple Intelligence非対応である点や、将来のOSアップデートサポート期間を考慮する必要があります。


 

まとめ:ミニサイズへのこだわりがカギ

 

iPad mini (第5世代) は、そのコンパクトなサイズと当時としてはパワフルな性能で、一時代を築いた名機です。現在のiPadOS 26にも対応し、日常使いであればまだまだ活躍できるポテンシャルを秘めています。

しかし、Apple Intelligenceへの非対応、旧世代のポートとApple Pencilの充電方式は、最新のモデルと比較すると明確な制約となります。

結局のところ、「この7.9インチというサイズ感に絶対的なこだわりがあり、かつ価格を極限まで抑えたいか?」が、iPad mini (第5世代) を選ぶかどうかの大きな判断基準となるでしょう。あなたのニーズに合った選択で、快適なiPadライフを送ってくださいね!