iPadの賢い選択肢はどっち? iPad Air (第3世代) vs. iPad (第8世代) を徹底比較!

iPadが欲しいけど、予算を抑えたい…」 「古い世代のモデルでも、今ってまだ使えるの?」

 今回は、中古市場や整備済み品でよく比較検討される2つのモデル、「iPad Air(第3世代)Wi-Fi 64GB」と「iPad(第8世代)Wi-Fi 32GB」を徹底的に比較します。登場時期も近く、似たような価格帯で手に入ることもあるこれらのiPadですが、実はそれぞれ異なる強みと弱みを持っています。

あなたの使い方に最適な一台を見つけるために、それぞれのモデルを深掘りしていきましょう!


 

なぜこの2モデルを比較するのか?

 

iPad Air(第3世代)は2019年3月に発売された、当時の「Air」ラインナップの中間モデルです。一方、iPad(第8世代)は2020年9月に発売された、いわゆる「無印iPad」のスタンダードモデルです。両者ともApple Pencil(第1世代)に対応しており、基本的なiPad体験を提供しますが、性能やストレージ、デザインに違いがあります。中古市場では、両者が似たような価格で取引されることもあり、比較対象となることが多いのです。


 

主要スペック比較表

 

まずは、主要なスペックを比較表で見てみましょう。

項目

iPad Air (第3世代) Wi-Fi 64GB

iPad (第8世代) Wi-Fi 32GB

発売時期

2019年3月

2020年9月

チップ

A12 Bionic

A12 Bionic

ディスプレイ

10.5インチ Retina (True Tone)

10.2インチ Retina

デザイン

上下ベゼルあり、ホームボタンあり

上下ベゼルあり、ホームボタンあり

生体認証

Touch ID (ホームボタン)

Touch ID (ホームボタン)

Apple Pencil対応

第1世代

第1世代

キーボード対応

Smart Keyboard

Smart Keyboard

充電ポート

Lightning

Lightning

カメラ (背面)

8MP広角

8MP広角

カメラ (前面)

7MP FaceTime HD

1.2MP FaceTime HD

対応Wi-Fi

Wi-Fi 5 (802.11ac)

Wi-Fi 5 (802.11ac)

Apple Intelligence

非対応

非対応

サイズ・重量

250.6 x 174.1 x 6.1 mm / 456 g

250.6 x 174.1 x 7.5 mm / 490 g


 

徹底比較! あなたに最適なのはどっち?

 

 

1. パフォーマンス:ほぼ互角、しかし「世代」の違いが…

 

  • A12 Bionicチップ: 驚くべきことに、どちらのモデルも同じA12 Bionicチップを搭載しています。そのため、基本的な処理性能はほぼ互角と言えるでしょう。ウェブブラウジング、動画視聴、SNSカジュアルゲームといった日常使いであれば、両者ともに快適に動作します。

  • Apple Intelligence: どちらのモデルも、iPadOS 26の目玉機能であるApple Intelligenceには対応していません。AI機能を重視するなら、A17 ProまたはMシリーズチップ搭載モデルを選ぶ必要があります。

  • OSサポート期間: チップが同じでも、発売時期が新しいiPad (第8世代) の方が、将来的なOSアップデートのサポート期間が若干長くなる可能性があります。これは、長く使いたい場合に重要なポイントです。

 

2. ディスプレイとデザイン:Air(第3世代)がやや優位

 

  • ディスプレイの質とサイズ: iPad Air(第3世代)は10.5インチRetinaディスプレイで、より新しい技術であるTrue Toneディスプレイに対応しています。これは周囲の光に合わせて画面の色温度を自動調整する機能で、より自然な表示で目に優しいです。iPad (第8世代) は10.2インチでTrue Toneには非対応です。

  • デザインと携帯性: 両者ともホームボタンがある旧来のデザインですが、iPad Air(第3世代)は「Air」の名の通り、厚さが約6.1mmと薄く、重さも約456gと軽いため、持ち運びやすさでは優位です。iPad (第8世代) は7.5mmの厚さで490gと、やや重く厚みがあります。

 

3. ストレージ容量:Air(第3世代)が実用性でリード

 

  • 64GB vs 32GB: iPad Air(第3世代)の64GBは、現代のアプリや写真、動画の容量を考えると、最低限の容量として十分実用的です。一方、iPad(第8世代)の32GBは、アプリをいくつか入れたり、写真や動画を少し保存したりするだけでもすぐに容量がいっぱいになってしまう可能性があります。特に動画視聴やゲームアプリのインストールが多い方は、32GBではかなり厳しいでしょう。

  • 価格差と価値: もし両者が同じくらいの価格で手に入るのであれば、ストレージ容量が倍の64GBであるiPad Air(第3世代)の方が、実用的な価値は高いと言えます。

 

4. カメラ:Air(第3世代)が前面カメラで優位

 

  • 前面カメラ: iPad Air(第3世代)は7MPのFaceTime HDカメラを搭載しており、iPad(第8世代)の1.2MPと比べてビデオ通話や自撮りの画質が明らかに優れています。Web会議やオンライン授業などで前面カメラを多用するなら、Air(第3世代)の方が快適です。

  • 背面カメラ: どちらも8MP広角カメラで、基本的な記録用としては問題ありません。

 

5. 周辺機器とポート:ほぼ互角

 

  • Apple Pencil(第1世代)とSmart Keyboard: どちらもこれらのアクセサリーに対応しており、手書き入力やタイピングによる作業が可能です。充電ポートは両者ともにLightningです。


 

まとめ:iPad Air (第3世代) が「質」と「実用性」で優位

 

総合的に見て、iPad Air(第3世代)Wi-Fi 64GBは、iPad(第8世代)Wi-Fi 32GBよりも優れた選択肢と言えるでしょう。

  • より高品質なディスプレイ(True Tone対応)

  • より薄く軽いデザイン

  • 実用的な64GBストレージ

  • 高画質な前面カメラ

これらの点が、性能がほぼ同じである中で、より快適なユーザー体験を提供します。特に、中古市場で同程度の価格で迷っている場合は、iPad Air(第3世代)64GBが断然おすすめです。

 

ただし、以下の場合は考慮が必要です。

 

  • 「とにかく最新OSサポート期間を1日でも長く」と考えるなら: わずかですが、iPad(第8世代)の方が発売が新しいため、理論上のOSサポート期間は長いかもしれません。

  • 予算が本当に厳しく、32GBで足りる自信があるなら: より安価に入手できるiPad(第8世代)32GBも選択肢にはなりますが、ストレージの制約は常に念頭に置いておく必要があります。

あなたの主な用途と予算、そして何を重視するかによって、最適なiPadは見つかるはずです。この比較が、あなたの賢いiPad選びの一助となれば幸いです!