SupabaseとFirebaseの違い

SupabaseとFirebaseはどちらもBackend as a Service(BaaS)として、アプリ開発者がサーバーサイドの機能を簡単に利用できるクラウドサービスですが、いくつかの重要な違いがあります。


1. データベースの種類

  • SupabasePostgreSQLを基盤としたリレーショナルデータベースを採用しており、SQLクエリによる複雑なデータ操作やトランザクション処理が得意です。

  • FirebaseはNoSQLデータベース(FirestoreやRealtime Database)を使用し、柔軟なデータ構造とスキーマレスな設計が特徴ですが、複雑なクエリには制限があります。


2. オープンソースかどうか

  • Supabaseオープンソースで、自由にカスタマイズやセルフホスティングが可能です。コミュニティも活発で、ベンダーロックインのリスクが低いのが特徴です。

  • FirebaseGoogleが提供するクローズドなサービスで、Google Cloud Platform(GCP)との統合性が高い反面、カスタマイズ性や拡張性は限定的です。


3. サービスの統合性と拡張性

  • FirebaseGCPの他サービスとシームレスに連携でき、多彩なクラウド機能を活用できます1

  • Supabaseオープンソースの他サービスと組み合わせて使うことが多く、より自由度の高い設計が可能です12


4. ベンダーロックインのリスク

  • Supabaseオープンソースであるため、サービスの中身を把握しやすく、他サービスへの移行がしやすいです1

  • FirebaseGCPへの依存度が高いため、他サービスへの移行が難しい傾向があります1


まとめ表

項目 Supabase(スパベース) Firebase(ファイアベース)
データベース PostgreSQL(リレーショナル) Firestore/Realtime DB(NoSQL)
オープンソース ×
カスタマイズ性 高い 低い
統合性 オープンソース系と連携 GCPサービスと連携
ベンダーロックイン 低い 高い
 

Supabaseは「SQLでデータを扱いたい」「オープンソースで自由度高く開発したい」場合に、Firebaseは「Googleクラウドサービスと連携しつつ、素早くアプリを構築したい」場合に向いています251