【次世代LIN?】車載通信プロトコル「CXPI」とは|特徴・メリット・用途をやさしく解説!

車載ネットワークといえば、CANやLINがよく知られていますが、新たな通信プロトコル「CXPI」が注目されています。特に、LINの後継とも言われることのあるCXPIは、車載の電装化やADAS(先進運転支援システム)に対応した次世代通信規格として開発されました。

この記事では、CXPIの概要やメリット、CANやLINとの違いについてわかりやすく解説します。


🔹 CXPIとは?

CXPI(Clock Extension Peripheral Interface)は、2015年に日本のJASO(自動車技術会)によって標準化された、車載向けのシリアル通信プロトコルです。

従来から使用されてきたLIN(Local Interconnect Network)の限界を補うべく開発され、簡素な配線・低コストながらも、高信頼性・リアルタイム性の向上を目的としています。


🔹 CXPIの主な特徴

特徴 内容
✅ 高信頼性 クロック同期方式により、通信の正確性を向上
✅ スレーブ間通信が可能 LINではマスタとスレーブのみだが、CXPIはスレーブ同士でも通信可能
✅ シンプルな物理層 単線通信(バス型)で、既存のLINと同様に配線が容易
✅ 高速通信 LINの最大20kbpsに対し、CXPIは最大20kbps以上(理論的には最大1Mbpsまで)対応可能
✅ システム拡張性 アクチュエータやセンサー制御に柔軟対応

🔸 CXPIとLINの違い

比較項目 LIN CXPI
通信速度 最大20kbps 最大1Mbps(標準で数百kbps)
通信方式 非同期 同期(クロック同期)
トポロジー マスタ・スレーブのみ スレーブ間通信が可能
フレーム構成 マスタ主導型 イベント駆動通信も可能
信頼性 遅延が発生しやすい クロック同期で精度向上

🔹 CXPIが活用されるシーン

CXPIは、次のような車載のボディ系制御・エントリーレベルの制御に適しています:

  • ドア制御(ロック/アンロック)

  • ライト系制御(ヘッドライト、ウィンカー)

  • ワイパー・ミラー制御

  • スイッチパネル制御

  • ドライバーモニタリングシステム(DMS)などのインテリジェント制御

特に近年は、車両の快適性・安全性を向上させるための電装化が進んでおり、その背景でCXPIの導入が進みつつあります。


🔸 CXPIの今後と普及動向

CXPIは、日本を中心に一部の車種で既に採用が始まっています。今後、ボディ系制御の通信インフラとして、LINと置き換わる形で広がっていくと見られています。

また、AUTOSAR Adaptive Platformなどと連携しやすい構成も視野に入っており、より柔軟でスケーラブルな車載通信構造に貢献することが期待されています。


✨まとめ

CXPIは、LINの後継として期待される車載通信プロトコルで、高速・高信頼なシリアル通信をシンプルな構成で実現します。

  • ✅ クロック同期で高精度通信

  • ✅ スレーブ間通信対応で柔軟性アップ

  • ✅ LINからの置き換えも容易な物理層構成

車載の進化に伴い、これからの車両設計ではCXPIが重要な通信インフラの一つとなる可能性が高いです。