1. はじめに
Power Appsは、Office 365(Microsoft 365)に付属する無料ライセンスと、有償のスタンドアロンライセンスの2種類があります。
「無料版で十分なのか?」「有償版にすると何ができるのか?」と迷う方も多いでしょう。
本記事では、Power Appsのライセンスの違いをわかりやすく解説します!
2. Power Appsのライセンスの種類
Power Appsのライセンスは、大きく分けて以下の2種類です。
ライセンスの種類 | 特徴 |
---|---|
① Office 365 / Microsoft 365 付属ライセンス | 無料でPower Appsを利用可能だが、制限あり |
② 有償のPower Appsライセンス | 高度な機能や外部データソース連携が可能 |
3. Office 365 / Microsoft 365に付属するPower Appsのライセンス
Office 365(Microsoft 365)を契約しているユーザーは、追加料金なしでPower Appsを利用できます。
✅ 利用可能な機能
✅ Canvasアプリ(キャンバスアプリ)の作成と利用
✅ SharePoint、Excel、OneDrive、Outlook などのデータソースとの接続
✅ Power Automateとの基本的なワークフロー連携
✅ Microsoft Teams内でのアプリ開発(Power Apps for Teams)
🚫 制限事項(無料版ではできないこと)
❌ Dataverse(旧CDS)の利用不可
❌ SQL ServerやAzure SQL、Salesforceなどの外部データソースに接続不可
❌ Model-drivenアプリの作成不可
❌ ポータルアプリ(Power Pages)の作成不可
❌ ユーザーごとのアクセス権管理が制限される
💡 「SharePointやExcelのデータを活用して、簡単なアプリを作りたい」なら無料ライセンスでもOK!
4. 有償のPower Appsライセンス(スタンドアロンライセンス)
より高度な機能を利用するには、有償のPower Appsライセンスが必要です。
プラン名 | 価格 | 特徴 |
---|---|---|
Per App Plan | 約5ドル/月(ユーザーごと) | 1つの特定のアプリのみ利用可能 |
Per User Plan | 約20ドル/月(ユーザーごと) | 無制限のアプリを利用可能 |
✅ 有償ライセンスでできること
✅ Dataverse(旧CDS)の利用が可能!
✅ SQL Server、Salesforce、Azure SQL Database などの外部データソースに接続!
✅ Model-drivenアプリ(モデル駆動型アプリ)の作成が可能!
✅ Power Pages(外部向けWebアプリ)の作成が可能!
✅ プレミアムコネクタ(SAP、Oracleなど)を利用できる!
💡 「社内の業務アプリを本格的に開発し、データベースを活用したい」なら有償ライセンスが必須!
5. Office 365 / Microsoft 365ライセンスと有償ライセンスの違いまとめ
機能・特徴 | Office 365 / Microsoft 365 付属ライセンス | 有償ライセンス |
---|---|---|
Canvasアプリ作成 | ✅ 可能 | ✅ 可能 |
Model-drivenアプリ | ❌ 不可 | ✅ 可能 |
Power Pages(旧ポータルアプリ) | ❌ 不可 | ✅ 可能 |
Dataverse(旧CDS)利用 | ❌ 不可 | ✅ 可能 |
外部データソース接続 | ❌ 一部のみ(SharePoint, Excel, OneDrive等) | ✅ SQL Server, Azure SQL, Salesforce等 |
プレミアムコネクタの利用 | ❌ 不可 | ✅ 可能 |
ユーザーごとのアクセス管理 | ❌ 制限あり | ✅ 柔軟に設定可能 |
Power Automateとの連携 | ✅ 可能(基本機能のみ) | ✅ 可能(高度な自動化が可能) |
💡 業務の規模や必要な機能に応じて、適切なライセンスを選択しましょう!
6. どのライセンスを選べばいい?
✅ Office 365 / Microsoft 365付属ライセンスが向いている人
✔ ExcelやSharePointを活用した簡単なアプリを作りたい
✔ コストをかけずにPower Appsを試してみたい
✔ Microsoft Teams内でシンプルな業務アプリを作りたい
💡 まずは無料の範囲で試してみるのがおすすめ!
✅ 有償ライセンスが向いている人
✔ SQL ServerやSalesforceなどの外部データを活用したい
✔ Model-drivenアプリやPower Pagesを使いたい
✔ 複数の業務アプリを統合し、社内システムとして活用したい
✔ 高度なワークフローを構築し、業務を効率化したい
💡 本格的に業務アプリを導入するなら、有償ライセンスが必要!
7. まとめ
✅ Power Appsは、Office 365 / Microsoft 365に付属する無料版と、有償ライセンスの2種類がある!
✅ 無料版は基本的なアプリ作成が可能だが、外部データソース連携や高度な機能には制限あり!
✅ 有償ライセンスでは、Dataverseの利用や外部データ連携、Model-drivenアプリの作成が可能!
✅ 業務のニーズに合わせて、最適なライセンスを選択しよう!
👉 まずは無料ライセンスで試し、必要に応じて有償ライセンスを検討するのがおすすめです! 🚀