私たちが普段使っているパソコンやスマートフォンの中では、さまざまなアプリやサービスが動いています。
その“最終的な実行”を担っているのがCPU(中央演算処理装置)です。では、そのCPUが実際に読み取って動かす「コード」とは、一体どのようなものでしょうか?
🔧 CPUが理解できる言語:機械語(マシンコード)
CPUが直接理解して実行できるコードは、「機械語」と呼ばれます。これは0と1の並び、つまり2進数で構成された命令です。
例:
上記は「レジスタに値を読み込む」といった命令の一例です。人間にとっては読みにくいですが、CPUはこのようなビット列を直接読み取って、命令を解釈・実行します。
📝 機械語はどうやって書く?→ アセンブリ言語
人間が直接機械語を書くのは困難なので、もう少し分かりやすい形で表したものが「アセンブリ言語」です。アセンブリはCPUアーキテクチャごとに設計された低水準言語で、各命令が機械語と1対1で対応しています。
このような命令をアセンブラという専用のソフトで変換(アセンブル)すると、CPUが理解できる機械語になります。
💡 プログラムの実行の流れ
現代のソフトウェアは、高級言語(C, Python, Javaなど)で開発されますが、最終的には以下のような流れでCPUに届きます:
つまり、どんなに複雑なアプリであっても、CPUが実行するのは0と1の単純な命令列なのです。
📦 機械語はファイルでは「バイナリ形式」で保存
ソフトウェアをインストールしたときに見かける .exe
や .bin
ファイル。これらには機械語がバイナリ形式で詰め込まれており、OSがCPUに渡すことで実行されます。
✅ まとめ
コンピュータの基礎を知ると、ソフトウェアやハードウェアへの理解がぐっと深まります。これからプログラミングを学ぶ方にも、ぜひ「CPUは何を読んでいるか?」を意識してみてください!