Unity Editor には、ゲーム開発を効率的に進めるためのさまざまなウィンドウ(パネル)が用意されています。本記事では、「ヒエラルキー」「シーン」「インスペクタ」「プロジェクト」の4つの主要ウィンドウについて、それぞれの役割や使い方を解説します。
1. ヒエラルキー(Hierarchy)ウィンドウ
役割:ゲームオブジェクトの一覧表示と管理
ヒエラルキーウィンドウには、現在のシーン内にあるすべてのゲームオブジェクトがツリー構造で表示されます。ゲームオブジェクトとは、3Dモデル、カメラ、ライト、スクリプトが付与されたオブジェクトなど、シーン内で操作可能な要素です。
主な操作
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ゲームオブジェクトの追加
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右クリック → 「3D Object」→「Cube」などを選択すると、新しいオブジェクトが追加されます。
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オブジェクトの親子関係
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ドラッグ&ドロップでオブジェクトを別のオブジェクトの下に移動すると、「親子関係」が作れます。(例:キャラクターの頭の上にカメラを配置)
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オブジェクトの削除
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削除したいオブジェクトを選択し、「Delete」キーを押す。
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2. シーン(Scene)ウィンドウ
役割:ゲームのステージを作る作業場
シーンウィンドウは、3Dまたは2Dのゲーム空間を視覚的に編集するためのエリアです。ここでは、オブジェクトの配置、移動、回転、スケール変更などができます。
主な操作
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カメラの移動
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マウスの右ボタンを押しながらWASDキーを押すと、カメラを移動できます。
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オブジェクトの選択
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オブジェクトをクリックすると選択できます。
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移動・回転・拡大
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上部ツールバーの「移動ツール(矢印アイコン)」「回転ツール(円形アイコン)」「拡大ツール(ボックスアイコン)」を使用してオブジェクトの配置を調整。
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3. インスペクタ(Inspector)ウィンドウ
役割:オブジェクトの詳細情報と設定を管理
インスペクタウィンドウでは、選択したゲームオブジェクトのプロパティ(位置・回転・スケール・スクリプトの設定など)を編集できます。例えば、Cubeを選択すると、「Transform」「Mesh Renderer」「Collider」などのコンポーネントが表示されます。
主な操作
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パラメータの変更
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「Transform」コンポーネントでX, Y, Z軸の数値を変更すると、オブジェクトの位置・回転・スケールを調整できます。
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コンポーネントの追加
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「Add Component」ボタンを押すと、新しいスクリプトや物理特性(Rigidbody、Colliderなど)を追加可能。
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スクリプトの編集
4. プロジェクト(Project)ウィンドウ
役割:ゲームで使用するアセット(素材)を管理
プロジェクトウィンドウには、ゲームに使用する**スクリプト、テクスチャ、3Dモデル、音楽、Prefab(事前に設定したオブジェクトのテンプレート)**などのファイルが格納されています。Windowsのエクスプローラーのような構造で、フォルダごとに整理できます。
主な操作
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新しいフォルダを作成
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右クリック → 「Create」→「Folder」で、新しいフォルダを作成し、アセットを整理できます。
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アセットのインポート
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右クリック → 「Import New Asset」で、新しい画像や3Dモデルをプロジェクトに追加できます。
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アセットの検索
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上部の検索バーを使って、目的のアセットを素早く見つけることができます。
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まとめ
Unity Editor にはさまざまなウィンドウがありますが、特に 「ヒエラルキー」「シーン」「インスペクタ」「プロジェクト」 の4つは頻繁に使用する重要なパネルです。それぞれの役割を理解し、スムーズに操作できるようになれば、より快適にゲーム開発を進められます。
💡 まずは基本的な操作を覚え、実際にオブジェクトを配置して試してみましょう!