パソコンやサーバーのストレージ接続で使われる技術のひとつに「SCSI(Small Computer System Interface)」があります。
現在ではNVMeやSATAといったインターフェースが主流になっていますが、SCSIは過去の技術ではなく、進化を続けながらサーバーや業務用ストレージで活躍しています。
この記事では、SCSIの基本的な仕組みや種類、最新のストレージ技術との違いについて解説します!
SCSIとは?
SCSI(スカジー:Small Computer System Interface)とは、コンピュータと周辺機器(主にストレージ)を接続するためのインターフェース規格 です。
1980年代に登場し、高速なデータ転送と複数デバイスの接続を特徴とする規格として発展してきました。
特に、サーバーやワークステーション向けのハードディスク(HDD)、テープドライブ、スキャナー、プリンターなどで広く使われていた 規格です。
SCSIの特徴
✅ 複数のデバイスを1つのインターフェースに接続可能(最大16台)
✅ 高いデータ転送速度(初期のSCSI-1は5MB/s、現在は数GB/s以上)
✅ HDDやテープストレージ向けのプロトコルとして発展
✅ 信頼性が高く、サーバー用途に最適
SCSIの主な種類と進化
SCSIは長年にわたって進化してきました。
以下は代表的なSCSIの規格です。
SCSI規格 | 転送速度 | 接続方式 |
---|---|---|
SCSI-1 | 5MB/s | パラレル |
SCSI-2 | 10MB/s | パラレル |
Ultra SCSI | 20MB/s | パラレル |
Ultra2 SCSI | 80MB/s | パラレル |
Ultra320 SCSI | 320MB/s | パラレル |
SAS(Serial Attached SCSI) | 3Gbps~24Gbps | シリアル |
iSCSI(Internet SCSI) | 1Gbps~10Gbps | ネットワーク |
従来のSCSIは 「パラレルSCSI」 としてケーブルが太く、接続が複雑でしたが、
最新の 「SAS(Serial Attached SCSI)」 では シリアル通信 となり、高速かつシンプルな接続が可能になりました。
最新技術との比較!SCSI vs SATA vs NVMe
SCSIは現在でも業務用ストレージで活用されていますが、
一般的なPCではSATAやNVMeといった新しい技術が主流 になっています。
規格 | 用途 | 最大転送速度 | メリット |
---|---|---|---|
SCSI(SAS) | サーバー・企業向け | 24Gbps | 高信頼性・マルチデバイス対応 |
SATA | 一般PC・ノートPC | 6Gbps | 安価で広く普及 |
NVMe(PCIe) | 最新PC・ゲーミング | 64Gbps(PCIe 4.0) | 超高速・低レイテンシ |
SAS(Serial Attached SCSI)のメリット
SCSI(iSCSI)とクラウドストレージ
最近では、iSCSI(Internet SCSI) という技術を使って、
ネットワーク経由でストレージを扱うことが可能 になっています。
クラウド環境でも、iSCSI対応のストレージを利用すれば、SCSIのメリットを活かせる ため、企業向けに採用が進んでいます。
結論:SCSIは今でも重要なストレージ技術!
✅ SCSIはストレージ接続の歴史ある規格で、現在も進化を続けている!
✅ SAS(Serial Attached SCSI)は、サーバー向けの高信頼性ストレージ技術!
✅ iSCSIはネットワーク経由でストレージを扱う最新技術として活用中!
✅ 一般PCではSATAやNVMeが主流だが、SCSIはエンタープライズ環境で活躍!
もし、サーバー向けの高耐久なHDDやSSDを探しているなら、「SAS(SCSI)」に対応したモデルを選ぶのがベスト です!
一般PCなら SATAやNVMe SSDを選ぶと、コストパフォーマンスが良く、速度も速い ですよ!