1. Twilioとは?
Twilio は、音声通話・ビデオ通話・SMS・チャットなどのリアルタイム通信 を簡単に実装できるクラウドサービスです。
APIを使うことで、アプリやシステムに 電話・SMS・ビデオ通話・認証機能 などを簡単に組み込むことができます。
Twilioは、2008年にアメリカで誕生し、現在では世界中の企業で採用されています。
日本国内でも、多くの コールセンター、ECサイト、チャットボット、認証システム などで利用されています。
2. Twilioでできること
機能 | 説明 |
---|---|
音声通話 | インターネット経由で電話を発信・受信 |
ビデオ通話 | WebRTCを利用したリアルタイムビデオ通話 |
SMS送信 | 認証コードや通知メッセージをSMSで送信 |
MMS・WhatsApp | 画像付きメッセージやWhatsAppメッセージの送信 |
チャット機能 | アプリやWebサイトでのチャット機能 |
2要素認証(2FA) | セキュリティ強化のためのワンタイムパスワード(OTP) |
通話録音 | 通話の録音・保存 |
IVR(自動音声応答) | 音声案内の自動化 |
SIPトランキング | 企業のPBXや電話システムをクラウド化 |
Twilioは、WebRTCを活用した 高品質な音声・ビデオ通話 を提供し、
さらにSMSやチャット機能も一括で利用できるのが強みです。
3. Twilioの仕組み
Twilioは、クラウド上で 電話回線・インターネット回線・モバイル通信 を接続し、
リアルタイムでデータをやり取りできる 通信プラットフォーム です。
例えば、SMS送信なら APIを1行書くだけ でメッセージを送信できます。
このように、Twilioを使えば、簡単にSMS・通話・ビデオ通話を組み込める のが魅力です。
4. Twilioの導入方法
4.1. 必要なもの
4.2. Twilioの基本的な使い方
(1) Twilioのアカウント登録
まずは、Twilioの公式サイト で無料アカウントを作成し、
APIキーを取得します。
(2) Twilio SDKのインストール
Node.jsやPythonで開発する場合、TwilioのSDKをインストールします。
Node.jsの場合
Pythonの場合
(3) SMSを送信
Pythonで SMSを送るコード は以下のようになります。
(4) 音声通話を発信
5. Twilioの料金
Twilioは 従量課金制 で、使った分だけ課金されます。
サービス | 料金(日本向け) |
---|---|
SMS送信 | 約 7円/通 |
音声通話(発信) | 約 2円/分 |
音声通話(受信) | 約 1円/分 |
ビデオ通話 | 約 0.0015円/秒(約 0.09円/分) |
WhatsAppメッセージ | 約 6円/通 |
2要素認証(OTP) | 約 10円/回 |
💡 無料トライアル枠あり
アカウント登録時に 15ドル分の無料クレジット がもらえるので、
最初は 無料で試すことが可能 です。
6. Twilioのメリット・デメリット
6.1. メリット
✅ 簡単なAPIで通信機能を実装
→ WebRTCを直接扱うよりも 簡単に音声・ビデオ通話を実装 できる。
✅ グローバル対応(海外ユーザー向け)
→ 日本だけでなく、海外の電話・SMS送信にも対応。
✅ 高い拡張性
→ 音声通話・SMS・チャット・ビデオ通話など、
すべての通信機能を一つのAPIで管理 できる。
✅ 無料トライアルが充実
→ 15ドル分の無料枠で、コストをかけずに試せる。
6.2. デメリット
❌ 料金が高め
→ SMSは約7円/通、通話は約2円/分 なので、
大量送信・長時間通話だとコストがかかる。
❌ 日本語のサポートが少ない
→ 公式ドキュメントは英語中心。
日本語情報はSkyWayやAmazon Chime SDKの方が充実 している。
❌ カスタマイズ性は制限あり
→ Twilioのシステムに依存 するため、
独自のWebRTCサーバーを構築したい場合は不向き。
7. まとめ
Twilioは、音声通話・ビデオ通話・SMSを簡単に実装できるクラウドサービス です。
✅ API1行でSMS・通話を実装できる
✅ グローバル対応&無料トライアルあり
✅ WebRTCを活用したリアルタイム通信が可能
企業の カスタマーサポート、チャットボット、2FA認証、コールセンター など、
様々な用途で活用できるので、興味がある方はぜひ試してみてください! 🚀