AVCHD(Advanced Video Codec High Definition)とは?詳細解説!

1. AVCHDとは?

AVCHD(Advanced Video Codec High Definition) は、ソニーパナソニックが共同開発した動画フォーマットで、高画質な映像を効率的に圧縮し、家庭用ビデオカメラやBlu-rayディスクで利用するために設計 されました。2006年に発表され、現在も多くのビデオカメラで採用されています。

AVCHDの主な特徴

H.264/MPEG-4 AVC コーデックを使用(高圧縮&高画質)
Blu-rayディスクとの互換性が高い(ディスクに直接書き込み可能)
フルHD(1920×1080)や720p(1280×720)の解像度をサポート
長時間録画が可能(高い圧縮率)
AVCHD Ver.2.0 では3D映像や1080/60p録画にも対応


2. AVCHDの技術仕様

AVCHDは、MPEG-4 AVC/H.264の動画圧縮技術と、Dolby DigitalやLinear PCMによる音声圧縮技術を採用しています。ファイルの保存形式は MPEG-TS(Transport Stream) をベースとしており、高品質な映像を保持しながら効率的に記録できます。

AVCHDの解像度とビットレート

解像度 フレームレート ビットレート
1920×1080 60i, 30p, 24p 最大28Mbps
1440×1080 60i 最大24Mbps
1280×720 60p 最大24Mbps

※ フレームレートは 60i(インターレース30p/24p(プログレッシブ) に対応しています。

音声フォーマット

AVCHDの音声は、以下のいずれかのコーデックを使用します。

  • Dolby Digital(AC-3)(一般的に2chまたは5.1ch)
  • Linear PCM(高音質・非圧縮)

Dolby Digital 5.1ch対応のカメラでは、臨場感のあるサラウンド音声を記録可能です。


3. AVCHDのフォルダ構成とファイル形式

AVCHDの動画は .mts または .m2ts の拡張子を持つファイルとして記録されますが、フォルダ構成が決まっており、ファイル単体ではなくフォルダ全体として扱う必要があります。

AVCHDのフォルダ構成(SDカードやHDDの記録例)

/PRIVATE
 ├── AVCHD
     ├── BDMV
         ├── INDEX.BDM (ディスク情報)
         ├── MOVIEOBJ.BDM (ムービーオブジェクト)
         ├── PLAYLIST (プレイリスト)
         ├── CLIPINF (クリップ情報)
         ├── STREAM
             ├── 00000.MTS (映像データ)

AVCHD動画を再生・編集する際は、「STREAM」フォルダの .MTS ファイルを直接利用 できますが、一部の編集ソフトではフォルダ全体が必要になる場合があります。


4. AVCHDのメリットとデメリット

メリット

高画質・高圧縮H.264コーデックにより、Blu-rayレベルの高画質を維持しながら、データサイズを抑えられる。
Blu-rayとの互換性:そのままBlu-rayディスクに書き込んで再生可能。
長時間録画AVCHDの圧縮効率の高さにより、比較的長時間の撮影が可能。
Dolby Digital 5.1ch対応:サラウンド音声の記録が可能。

デメリット

編集が難しいAVCHDは編集ソフトによって対応が異なり、ファイルの取り扱いが面倒な場合がある。
インターレース(60i)の影響:映像が滑らかに見えないことがある(プログレッシブ対応カメラを使用すれば回避可能)。
MP4ほどの汎用性はないスマートフォンSNS向けにはMP4のほうが適している。


5. AVCHDと他の動画フォーマットの比較

フォーマット コーデック 解像度 主な用途 メリット デメリット
AVCHD H.264 1080p / 720p ビデオカメラ、Blu-ray 高画質、Blu-ray対応 編集が難しい
XAVC S H.264 4K / 1080p 一眼カメラ、ハンディカム 4K対応、MP4形式 ファイルサイズが大きい
MP4 H.264 / H.265 4K / 1080p SNSYouTube 汎用性が高い、軽量 Blu-rayと非互換

AVCHDBlu-rayディスクとの互換性が高い ため、家庭用ビデオカメラでの撮影や、長時間録画に向いています。ただし、編集しやすさや汎用性では XAVC S や MP4の方が優れる 場合もあります。


6. AVCHDの活用方法

📌 家庭用ビデオ撮影に最適

AVCHDは高画質で長時間録画が可能なため、家族のイベントや旅行の記録 に適しています。Blu-rayに焼けば、そのままテレビで再生可能です。

📌 Blu-ray作成に便利

AVCHD形式の動画は、Blu-rayに直接書き込むことができるため、結婚式や卒業式の記録映像をBlu-rayに保存する用途に最適 です。

📌 高画質アーカイブ用途

AVCHDはMP4よりも高画質な保存が可能なため、長期保存向けの高画質アーカイブ にも向いています。


7. まとめ

📌 AVCHDは、ソニーパナソニックが開発した高画質フォーマット
📌 Blu-rayとの互換性が高く、家庭用ビデオカメラに最適
📌 高圧縮・高画質のH.264コーデックを採用
📌 編集や汎用性ではMP4やXAVC Sに劣るが、アーカイブには適している

現在では MP4やXAVC Sが主流になりつつありますが、Blu-rayとの互換性が必要な場合はAVCHDが有利 です。用途に応じて最適なフォーマットを選びましょう!