💡 PETカードとは?基本と他のカードとの違い
PETカード(ピーイーティーカード)は、ポリエチレンテレフタレート(Polyethylene Terephthalate)を主原料としたプラスチック製のカードです。飲料水のペットボトルと同じ素材といえばイメージしやすいかもしれません。
私たちの生活の中で最も広く使われているカード素材の一つであり、その採用が増えている背景には、その優れた耐久性と環境への配慮があります。
📌 従来のカード素材との比較
カードの素材として最も一般的なのは「PVC(ポリ塩化ビニル)」です。PETカードは、このPVCカードと比較して、いくつかの大きな優位性を持っています。
| 項目 | PETカード | PVCカード |
| 耐久性 | 非常に高い(折れ、曲げ、熱に強い) | 標準的(熱や曲げにやや弱い) |
| 環境負荷 | 低い(非塩素系、リサイクルしやすい) | やや高い(塩素を含むため焼却時に問題が生じやすい) |
| 安全性 | 高い(無毒性) | 標準的 |
| カードの感触 | やや硬くしっかりしている | 柔軟性がある |
PETカードは、特に耐熱性や耐衝撃性に優れているため、頻繁に利用されたり、過酷な環境に置かれたりする用途に選ばれる傾向があります。
🛠️ PETカードの仕組みと種類
一言でPETカードといっても、用途や構造によって様々な種類があります。
1. PET-Gカード(非結晶性ポリエチレンテレフタレート)
最も一般的なカード素材として、PVCからの切り替えが進んでいます。
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特徴: 耐久性と耐熱性に優れながらも、PVCカードと同様にカードプリンターでの印字やラミネート加工が容易です。
2. PET-Fカード(リサイクルPETカード)
再生ポリエステル(リサイクルPET)を原料の一部として使用した環境配慮型のカードです。
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特徴: 環境性能を最も重視する企業や団体に選ばれています。
3. リライトカードとしてのPETカード
前回の記事で解説した「リライトカード」の基材としてもPETがよく使われます。
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特徴: PETの基材の上に、繰り返し情報の書き換えが可能な**感熱性の「リライト層」**を設けています。PETの耐久性により、何度も書き換え・再利用してもカード自体が傷みにくいというメリットがあります。
4. 機能の内蔵(ICチップ、磁気ストライプ)
PET素材自体はプラスチックなので、PVCカードと同様に、内側に非接触ICチップを埋め込んだり、裏面に磁気ストライプを貼り付けたりすることで、高度な情報管理や決済機能を持たせることが可能です。
🏢 PETカードの主な活用事例
PETカードの「高耐久性」と「環境への配慮」は、多くの場面で求められています。
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社員証・学生証: IDカードとして常に携帯され、磁気やIC機能も利用するため、折れや曲げに強いPETが使われます。
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金融機関のキャッシュカード・クレジットカード: 高いセキュリティと耐久性が求められるため、PETが採用されています。
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環境配慮型企業の会員証・ポイントカード: 企業の環境方針に基づき、「エコ」な素材としてPETカードが選ばれています。
✅ まとめ:PETカードが選ばれる理由
PETカードは、単なるカード素材ではなく、企業のブランディングと実用的な耐久性を両立させるソリューションです。
特に、地球環境への配慮が重視される現代において、PVC(塩素を含む)からの切り替えは大きな流れとなっています。
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企業: 環境に優しい企業姿勢をアピールできる。
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ユーザー: 丈夫で長く使える、信頼性の高いカードを利用できる。
もし現在、耐久性や環境負荷に課題のあるカード素材をお使いでしたら、PETカードへの移行を検討されてはいかがでしょうか。