最近のネットワーク対応KVM、特に「KVM over IP」と呼ばれる製品群は、この遠隔操作を解決するために画面(映像)データもネットワーク経由で転送する機能を持っています。
💻 KVM over IPの仕組み:画面共有を実現
通常のKVMスイッチは、物理的なケーブルでPCとコンソール(キーボード、マウス、ディスプレイ)を接続し、切り替えます。一方、「KVM over IP」は、以下の仕組みで遠隔操作を可能にします。
-
映像・音声のデジタル化と圧縮: 接続されたPCからの映像信号(DisplayPort, HDMI, DVIなど)をKVM over IPスイッチ内でデジタルデータに変換し、ネットワークで転送するために圧縮します。
-
ネットワーク経由での転送: この圧縮された映像データ、およびキーボード/マウスの操作信号をIPネットワーク(LANやインターネット)経由で送受信します。
-
リモートコンソールでの復元: 遠隔地のクライアントPC(または専用の受信機)でデータを受信し、映像を復元・表示します。キーボードとマウスの操作もリアルタイムでPCに送り返されます。
これにより、ユーザーはWebブラウザや専用のクライアントソフトウェアを通じて、遠隔地からPCのBIOSレベルでのアクセスも含め、すべての操作が可能になります。
🌟 遠方操作のための具体的な解決策
遠方からPCを操作するための主な解決策は、KVM over IPを含めていくつかあります。
1. KVM over IP スイッチの導入
KVM over IPは、OSが起動する前(BIOS設定など)の画面から操作が必要なサーバーやミッションクリティカルな機器の遠隔管理に特に適しています。
-
利点:
2. リモートデスクトップソフトウェアの利用
Windows標準のリモートデスクトップ接続や、VNC、TeamViewer、Splashtopなどのサードパーティ製リモートデスクトップソフトウェアも、遠隔操作の一般的な解決策です。
-
利点:
-
導入コストが低い: 多くのOSに標準搭載されているか、比較的安価なソフトウェアが多い。
-
手軽さ: ソフトウェアをインストールするだけで比較的簡単に利用開始できる。
-
-
欠点:
-
OS依存: OSが正常に起動し、ネットワークに接続されていることが前提です。BIOS設定やOSの再インストールなどは行えません。
-
ライセンス: 複数のPCを管理する場合、ライセンス費用がかさむことがあります。
-
3. ハードウェアリモート管理機能の利用
一部のサーバーやPCには、IPMI (Intelligent Platform Management Interface) や Intel の AMT (Active Management Technology) といった、マザーボードレベルで組み込まれたリモート管理機能が搭載されています。これらは、ネットワーク経由で電源のON/OFFやOSの起動前の設定変更を可能にします。
結論
キーボードとマウスだけでなく、画面も遠方から共有して操作するには、「KVM over IPスイッチ」の導入が最も包括的な解決策です。これは、OSの状態にかかわらず、PCの完全な遠隔管理を可能にします。
KVM over IPスイッチの製品紹介をしている動画はこちらです:
