AIコーディングアシスタントの新たな選択肢:Bedrockが使えるサービスたち

Amazon Q Developer が AWS のエコシステムに深く統合されているように、AI コーディングアシスタントの分野では、Amazon Bedrock をバックエンドに利用できるサービスが注目を集めています。Bedrock は、Amazon が提供するマネージドサービスで、Anthropic Claude や Meta Llama 3 といった高性能な基盤モデル (Foundation Models: FM) を API 経由で利用できます。これにより、開発者は特定のモデルに縛られず、目的に応じて最適なモデルを柔軟に選択・切り替えることが可能になります。


 

なぜ Bedrock をバックエンドに使うのか?

 

多くの AI コーディングツールは特定のモデルに依存していますが、Bedrock を利用するメリットは以下の通りです。

  • モデルの選択肢の広さ: 開発者は、特定のタスク(例: Python のコード生成、JavaScriptデバッグなど)に最適なモデルを、 Bedrock を通じて簡単に選択できます。

  • 最新モデルへの迅速なアクセス: Bedrock は常に最新の基盤モデルが追加されるため、開発者はツールを更新することなく、より高性能なモデルをすぐに利用できます。

  • カスタマイズとプライバシー: 企業独自のコードベースでモデルをファインチューニングしたり、プライベートな環境でセキュアに利用したりすることが容易になります。


 

Bedrock をバックエンドに利用できるツール例

 

現在、Amazon Q Developer 以外にも、Bedrock を活用して AI コーディングアシスタントを構築・利用する動きが広がっています。

  • 独自開発の社内ツール: 大企業では、セキュリティや特定の要件を満たすために、Bedrock をバックエンドに利用した独自の社内コーディングアシスタントを開発するケースが増えています。これにより、機密情報を含むコードを外部の AI サービスに送ることなく、安全に利用できます。

  • サードパーティプラグイン・ツール: Visual Studio Code や JetBrains IDE などの主要な開発環境向けのプラグインで、設定ファイルを通じて Bedrock の API を利用できるものが登場しています。開発者は自分の AWS アカウントに接続し、Bedrock 上の任意のモデルを選んで利用できます。


 

Amazon Q Developer との違い

 

Amazon Q Developer は、AWS のサービスそのものに深く統合されている点が最大の強みです。これに対し、Bedrock をバックエンドに使うツールは、より汎用性カスタマイズ性が高いと言えます。

特徴 Amazon Q Developer Bedrock を利用するツール
得意分野 AWS 関連のタスク (AWS SDKAPI、インフラ構築など) 任意のタスク (PythonJavaJavaScriptなど)
モデル Anthropic Claude など、特定のモデル ユーザーが選択可能 (Claude、Llama 3など)
統合性 AWS マネジメントコンソール、IDEAWS CLIなど 主にIDEプラグインなど、ツールごとに異なる
ユースケース AWS 環境での開発・運用を効率化したい場合 汎用的なコーディング、モデルを柔軟に選びたい場合

今後、Bedrock を活用したより多様な AI コーディングアシスタントが登場することが予想されます。自身の開発環境やプロジェクトのニーズに合わせて、最適なツールを選択することが重要です。