Windows Subsystem for Linux (WSL)を使い始めるとき、まず最初に直面するのが「どのディストリビューションを選べばいいの?」という疑問です。Ubuntu、Debian、openSUSEなど、たくさんの選択肢があり、それぞれに特徴があります。
今回は、主要なディストリビューションが持つ違いと、どのような用途に向いているかを分かりやすく解説します。
ディストリビューションの基本的な違い
WSLのディストリビューションは、Linuxカーネルを共有しているため、基本的な機能(ファイルの読み書き、コマンドラインツールなど)に大きな違いはありません。しかし、以下の点で差が出てきます。
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パッケージマネージャー: アプリケーションをインストール・管理するためのツールです。
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パッケージの豊富さ: 提供されているソフトウェアの数や種類が異なります。
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コミュニティとサポート: 問題解決のための情報量やコミュニティの規模が異なります。
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デフォルトのツールセット: 初めからインストールされているコマンドやツールが異なります。
主要なディストリビューションとその特徴
1. Ubuntu 🥇
WSLのデフォルトディストリビューションであり、最も人気の高い選択肢です。
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パッケージマネージャー:
apt -
特徴:
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巨大なコミュニティ: 困ったときの情報がインターネット上に豊富にあります。
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安定性と使いやすさ: 初心者でも扱いやすく、開発者向けのツールが充実しています。
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豊富なパッケージ: ほとんどのソフトウェアは、
aptで簡単に見つけてインストールできます。
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2. Debian 🥈
Ubuntuのベースとなっている、非常に安定したディストリビューションです。
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パッケージマネージャー:
apt -
特徴:
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安定志向: リリースサイクルが長く、非常に安定しています。
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シンプル: 必要最低限のパッケージしか含まれておらず、自分で環境をカスタマイズしたい人に向いています。
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3. openSUSE Leap / openSUSE Tumbleweed 🥉
主に企業向けに利用されるディストリビューションです。
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パッケージマネージャー:
zypper -
特徴:
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高度な管理ツール:
YaSTという強力な設定ツールが特徴です。 -
Tumbleweed(ローリングリリース): 常に最新のパッケージを利用したい人向け。
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Leap(安定版): 安定性を求める人向け。
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結局、どれを選べばいいの?
💡 結論:迷ったら「Ubuntu」を選びましょう。
初心者から上級者まで、ほとんどの用途でUbuntuが最適です。巨大なコミュニティと豊富なパッケージは、開発作業をスムーズに進める上で大きな助けになります。
もし、特定のソフトウェアがDebianやopenSUSEでしか動作しない場合や、より専門的な環境を構築したい場合は、それぞれのディストリビューションを試してみると良いでしょう。
WSLでは複数のディストリビューションを共存させることが可能です。wsl --listコマンドで確認し、必要に応じて新しいディストリビューションをインストールしてみてください。