WSLのディストリビューション選び:何が違うの?

Windows Subsystem for Linux (WSL)を使い始めるとき、まず最初に直面するのが「どのディストリビューションを選べばいいの?」という疑問です。UbuntuDebianopenSUSEなど、たくさんの選択肢があり、それぞれに特徴があります。

今回は、主要なディストリビューションが持つ違いと、どのような用途に向いているかを分かりやすく解説します。


 

ディストリビューションの基本的な違い

 

WSLのディストリビューションは、Linuxカーネルを共有しているため、基本的な機能(ファイルの読み書き、コマンドラインツールなど)に大きな違いはありません。しかし、以下の点で差が出てきます。

  1. パッケージマネージャー: アプリケーションをインストール・管理するためのツールです。

  2. パッケージの豊富さ: 提供されているソフトウェアの数や種類が異なります。

  3. コミュニティとサポート: 問題解決のための情報量やコミュニティの規模が異なります。

  4. デフォルトのツールセット: 初めからインストールされているコマンドやツールが異なります。


 

主要なディストリビューションとその特徴

 

 

1. Ubuntu 🥇

 

WSLのデフォルトディストリビューションであり、最も人気の高い選択肢です。

  • パッケージマネージャー: apt

  • 特徴:

    • 巨大なコミュニティ: 困ったときの情報がインターネット上に豊富にあります。

    • 安定性と使いやすさ: 初心者でも扱いやすく、開発者向けのツールが充実しています。

    • 豊富なパッケージ: ほとんどのソフトウェアは、aptで簡単に見つけてインストールできます。

 

2. Debian 🥈

 

Ubuntuのベースとなっている、非常に安定したディストリビューションです。

  • パッケージマネージャー: apt

  • 特徴:

    • 安定志向: リリースサイクルが長く、非常に安定しています。

    • シンプル: 必要最低限のパッケージしか含まれておらず、自分で環境をカスタマイズしたい人に向いています。

 

3. openSUSE Leap / openSUSE Tumbleweed 🥉

 

主に企業向けに利用されるディストリビューションです。

  • パッケージマネージャー: zypper

  • 特徴:

    • 高度な管理ツール: YaSTという強力な設定ツールが特徴です。

    • Tumbleweed(ローリングリリース): 常に最新のパッケージを利用したい人向け。

    • Leap(安定版): 安定性を求める人向け。


 

結局、どれを選べばいいの?

 

💡 結論:迷ったら「Ubuntu」を選びましょう。

初心者から上級者まで、ほとんどの用途でUbuntuが最適です。巨大なコミュニティと豊富なパッケージは、開発作業をスムーズに進める上で大きな助けになります。

もし、特定のソフトウェアがDebianopenSUSEでしか動作しない場合や、より専門的な環境を構築したい場合は、それぞれのディストリビューションを試してみると良いでしょう。

WSLでは複数のディストリビューションを共存させることが可能です。wsl --listコマンドで確認し、必要に応じて新しいディストリビューションをインストールしてみてください。