スマートフォンの「頭脳」とも言えるSoC(System on a Chip)。その中でも、Snapdragon 430(MSM8937) は、エントリーモデルのスマホに搭載されることの多い、コストパフォーマンスに優れたプロセッサです。
この記事では、Snapdragon 430(MSM8937)の基本スペックや特徴、実際の使用感、どんな端末に搭載されているかなどを解説します。
MSM8937(Snapdragon 430)の基本情報
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 製品名 | Snapdragon 430 |
| モデル番号 | MSM8937 |
| 製造元 | Qualcomm(クアルコム) |
| 発表時期 | 2015年 |
| CPU構成 | 8コア(ARM Cortex-A53)最大1.4GHz |
| GPU | Adreno 505 |
| 製造プロセス | 28nm LP |
| メモリ対応 | LPDDR3(最大800MHz) |
| 通信機能 | LTE Cat.4対応、VoLTE、Wi-Fi、Bluetooth 4.1 |
| その他 | Quick Charge 3.0対応、Dual SIM対応可(構成による) |
特徴と強み
1. オクタコアで基本性能はしっかり
Snapdragon 430は、8つのCortex-A53コアを搭載。高性能なチップではありませんが、Web閲覧やSNS、YouTubeなど日常用途での動作は快適です。
2. Adreno 505によるグラフィック処理
Adreno 505 GPUは、軽量な3Dゲームや動画再生に適しています。重めの3Dゲームには向きませんが、2Dゲームや動画視聴には十分な性能です。
3. LTEやVoLTEに対応
LTE通信(Cat.4:最大下り150Mbps)やVoLTEに対応しており、通信機能も最低限の快適さを実現。格安SIMでもしっかり活用できます。
弱点・注意点
● 旧世代の製造プロセス(28nm)
現在主流のプロセスに比べると消費電力や発熱で不利な面があります。長時間の高負荷使用ではバッテリー消費が早く感じるかもしれません。
● RAM・ストレージに制限
LPDDR3しかサポートしていないため、高速なアプリ切替や多重タスクにはやや不向き。あくまでライトユース向けです。
搭載端末の例
Snapdragon 430(MSM8937)は、多くのエントリーモデル〜ミドルクラス初級モデルに搭載されています。
実際の使用感(体験ベース)
MSM8937を搭載した端末を使った印象としては、
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LINE、ブラウジング、メール、動画視聴などは快適
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ゲームはタイトルによってカクつくことも
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アプリのインストールや起動にやや時間がかかる
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バッテリーの持ちは悪くないが、高負荷時は注意
という感じです。価格を抑えつつ「普通にスマホが使えればOK」という方には十分な性能です。
まとめ:ライトユーザーには十分な性能
Snapdragon 430(MSM8937)は、コスト重視でスマホを選ぶ人にとって魅力的なSoCです。最新のゲームや動画編集などのヘビーな使い方には向いていませんが、日常的な利用には問題なく対応できます。
スマホを「情報端末」や「連絡手段」として使うだけなら、今でも十分に価値あるSoCと言えるでしょう。