iPhoneには、Apple独自のRAWフォーマットであるProRAWが搭載されており、特にiPhone 12 Pro以降のProシリーズで利用できます。通常のJPEGやHEIFと比べて高画質で編集の自由度が高いのが特徴です。この記事では、ProRAWの仕組みやメリット、設定方法、撮影テクニックについて詳しく解説します!
1. ProRAWとは?
ProRAWは、Appleが開発したRAW画像フォーマットで、従来のRAWとiPhoneの計算写真技術(コンピュテーショナルフォトグラフィ)を組み合わせたものです。通常のRAWは未加工の画像データですが、ProRAWはAppleの画像処理(Smart HDRやDeep Fusionなど)を適用したRAWファイルになっています。
📌 基本仕様
- ファイル形式:DNG(Adobeの標準RAWフォーマット)
- カメラ処理:Smart HDR、Deep Fusion、ナイトモード対応
- 編集の自由度:ホワイトバランス、露出、シャドウ、ハイライトの調整がしやすい
- ファイルサイズ:1枚約25MB~40MB(通常のJPEGより大きい)
2. ProRAWのメリット
📷 ProRAWを使うと、どのようなメリットがあるのでしょうか?
① 高画質でディテールを保持
ProRAWは、標準のHEIFやJPEGよりもはるかに多くの情報を保持しており、ハイライトやシャドウの細かい部分まで編集可能です。特に逆光や夜景撮影で威力を発揮します。
② スマートHDRやDeep Fusionの恩恵を受けられる
従来のRAW撮影では、HDRやノイズ低減などのスマートな画像処理を適用できないのが一般的でした。しかし、ProRAWはiPhoneの計算写真技術を活かしながらRAWデータを取得できるため、より使いやすいRAW形式になっています。
③ カラーグレーディングや編集の自由度が高い
一般的なJPEG画像は撮影時に自動で補正が適用されるため、後から編集できる範囲が狭まります。しかし、ProRAWなら色や明るさを自分好みに調整でき、特にプロのフォトグラファーやSNS映えを狙うクリエイターに最適です。
3. ProRAWの設定方法
ProRAWはデフォルトではオフになっているため、手動で有効化する必要があります。
🔧 設定方法(iOS 17以降)
- [設定] > [カメラ] > [フォーマット] を開く
- Apple ProRAW をオンにする
- 解像度を選択(12MPまたは48MP)
- カメラアプリを開いて、右上の「RAW」ボタンをタップするとProRAW撮影が可能
4. ProRAWの撮影テクニック
📸 ProRAWの強みを活かすための撮影テクニックを紹介します。
① 露出を適切に設定
ProRAWではシャドウやハイライトの復元が可能ですが、過剰な露出オーバーやアンダーはノイズの原因になります。撮影時に露出補正を調整しながら、適正な明るさをキープしましょう。
② ナイトモード+ProRAWを活用
iPhone 12 Pro以降では、ナイトモードとProRAWを組み合わせることで、暗所でもノイズが少なくクリアな写真が撮影できます。
③ 編集前提の撮影を意識する
ProRAWは編集ありきのフォーマットなので、色味やコントラストは抑えめに撮影すると、後の編集がしやすくなります。
5. ProRAW写真の編集方法
ProRAWで撮影した写真は、標準の写真アプリやAdobe Lightroom、Photoshop、Capture Oneなどで編集できます。
📌 おすすめの編集ポイント
6. ProRAWのデメリット
ProRAWは多くのメリットがありますが、いくつか注意点もあります。
❌ ① ファイルサイズが大きい 1枚あたり25MB~40MBの容量があるため、ストレージを圧迫しやすいです。クラウドストレージ(iCloud、Google Driveなど)を活用しましょう。
❌ ② JPEGと比べて処理が重い ProRAWは情報量が多いため、編集時の処理が重くなることがあります。特にスマホ上で編集する場合は、メモリ負荷が高くなる点に注意が必要です。
❌ ③ 一般的なSNSではそのまま使えない ProRAW(DNGファイル)は、そのままではSNSにアップロードできません。JPEGやPNGに変換する必要があります。
7. まとめ:ProRAWはどんな人におすすめ?
| メリット | デメリット |
|---|---|
| 高画質で細かいディテールを編集可能 | ファイルサイズが大きい |
| スマートHDRやDeep Fusionの恩恵を受けられる | 編集時の処理が重くなる |
| カラーグレーディングが自由自在 | SNSに直接アップロード不可 |
ProRAWは、こんな人におすすめ! ✔ iPhoneで本格的な写真撮影をしたい人
✔ 写真編集をじっくり楽しみたい人
✔ 色味やディテールを細かく調整したい人
逆に、「スマホで撮ってそのままSNSにアップする」ような使い方が多い場合は、HEIFやJPEGのままの方が手軽で便利です。
📸 あなたもProRAWを活用して、ワンランク上の写真を撮影してみましょう!