スマートフォンを使って電話をかけたり、インターネットを使ったりするために欠かせない「SIMカード」。近年は「eSIM」という新しいタイプも登場していますが、今もなお多くの人が利用しているのが「pSIM(physical SIM/物理SIM)」です。
今回は、この pSIMとは具体的に何なのか? という点に焦点を当て、仕組みや役割を詳しく解説します。
pSIMとは?
pSIM(physical SIM) とは、「物理的なSIMカード」のことを指します。
SIMとは「Subscriber Identity Module(加入者識別モジュール)」の略で、スマートフォンに挿入して使用する ICチップ付きのカード です。
この小さなカードには、以下のような情報が記録されています:
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契約者の識別番号(IMSI)
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電話番号
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モバイルネットワークの認証情報
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暗号キーなどのセキュリティ情報
つまり、スマホが通信事業者のネットワークに正しく接続するための「身分証明書」 のような役割を担っているのがSIMカード、そしてその「物理的なカード形式」のものがpSIMです。
pSIMの種類(サイズ)
pSIMには、端末によってサイズの異なる以下の3種類があります:
| 名称 | サイズ | 備考 |
|---|---|---|
| 標準SIM(Mini SIM) | 25mm × 15mm | 昔のスマートフォンやガラケー向け |
| microSIM | 15mm × 12mm | 一部の中期世代スマホで採用 |
| nanoSIM | 12.3mm × 8.8mm | 現在のスマートフォンの主流 |
サイズが異なるだけで、内部の記録情報や機能は基本的に同じです。
pSIMの役割
pSIMには次のような機能があります:
1. 通話・通信に必要な認証を行う
スマホがモバイルネットワークに接続できるのは、pSIMに記録された契約情報のおかげです。
2. 電話番号を保持する
電話番号はSIMカードに紐づいているため、pSIMを別のスマートフォンに挿せば、同じ番号で通話が可能になります。
3. セキュリティ機能
一部の情報は暗号化されており、不正な通信や乗っ取りを防止する役割もあります。
pSIMのメリット・デメリット
| メリット | デメリット |
|---|---|
| 多くの端末で広く使える | 紛失・破損のリスクがある |
| 差し替えで端末間の切り替えが簡単 | 差し替えに手間がかかる |
| eSIM非対応端末でも使用可能 | 店舗での再発行が必要な場合あり |
eSIMとの違いは?
| 項目 | pSIM | eSIM |
|---|---|---|
| 形態 | 物理的なカード | 本体に内蔵されたチップ |
| 差し替え | 必要 | 不要(書き換え式) |
| 利便性 | 店舗での手続きが多い | オンラインで完結できることが多い |
| 対応端末 | ほとんどの端末 | 一部の新しい端末のみ |
まとめ
pSIM(物理SIM)は、スマートフォンの中で通信の「鍵」となる存在です。
小さなカードの中に、私たちが当たり前に使っている「通話」や「インターネット」のための重要な情報が詰まっています。
近年はeSIMの登場で注目が集まっていますが、今も多くの端末・通信サービスがpSIMに対応しており、スマホにおけるスタンダードな存在であることに変わりありません。