Windows Sandbox は、アプリのテストや安全な環境での作業に便利な仮想環境です。通常、[Windows Sandbox] をスタートメニューから起動できますが、コマンドプロンプトやスクリプトから起動することも可能です。本記事では、その方法を解説します。
1. Windows Sandbox の有効化
まず、Windows Sandbox を利用するには、機能が有効になっている必要があります。以下の手順で確認・有効化してください。
1-1. Windows のバージョン確認
Windows Sandbox は Windows 10 Pro, Enterprise (1903 以降) または Windows 11 Pro, Enterprise で利用できます。
自分の OS バージョンを確認するには、コマンドプロンプトで以下を実行します。
1-2. Windows Sandbox の有効化
Windows Sandbox は Windows の機能 から有効化できます。
手動で有効化する場合
コマンドプロンプトで有効化する場合(管理者権限が必要)
以下のコマンドを実行し、完了後に再起動します。
2. コマンドプロンプトから Windows Sandbox を起動
Windows Sandbox は WindowsSandbox.exe
を使用して起動できます。
基本的な起動コマンド
または、単に WindowsSandbox.exe
と入力して Enter でも起動可能です(パスが通っている場合)。
3. カスタム設定を適用して起動する
Windows Sandbox は .wsb
という設定ファイルを使ってカスタマイズできます。
3-1. 設定ファイルの作成
例えば、クリップボード共有を無効にし、フォルダをマウントする場合は、以下のような .wsb
ファイルを作成します。
このファイルを sandbox_config.wsb
という名前で保存します。
3-2. コマンドプロンプトから設定ファイルを指定して起動
作成した .wsb
ファイルを指定して起動するには、以下のコマンドを実行します。
(C:\path\to\
の部分は、作成した .wsb
ファイルのパスに置き換えてください。)
4. ショートカットから簡単に起動する方法
頻繁に利用する場合は、バッチファイルを作成すると便利です。
4-1. バッチファイルの作成
メモ帳を開き、以下の内容を入力し、sandbox_start.bat
という名前で保存します。
4-2. バッチファイルを実行
作成した .bat
ファイルをダブルクリックするだけで、設定済みの Windows Sandbox が起動します。
まとめ
WindowsSandbox.exe
を実行すれば Windows Sandbox が起動する。.wsb
設定ファイルを使えば、カスタム環境で起動できる。- バッチファイルを作成すると、簡単に起動できる。
Windows Sandbox を活用すれば、安全な環境でアプリのテストや検証が可能になります。ぜひ試してみてください!