OSのインストールやディスクユーティリティを使用する際に、USBドライブを起動可能なインストールメディアにする必要があります。その際に便利なのが、フリーソフトウェア「Rufus」です。本記事では、Rufusの特徴や使い方、利用シーンについて詳しく解説します。
Rufusとは?
Rufusは、起動可能なUSBドライブを作成するための軽量かつ高速なWindows向けソフトウェアです。公式サイトから無料でダウンロードでき、シンプルなインターフェースで初心者でも簡単に操作可能です。主に以下の用途に使用されます:
- OSのインストールメディア作成(Windows、Linuxなど)
- 起動可能なユーティリティ(パーティション管理ツール、ウイルススキャンツールなど)のUSB化
- BIOSやファームウェアのアップデート用USBの作成
基本情報
Rufusの特徴
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高速なUSBメディア作成
Rufusは、同種のツールと比較して非常に高速にUSBドライブをフォーマットし、起動可能なメディアを作成できます。 -
多様なISOファイル対応
WindowsやLinuxのインストール用ISOファイルだけでなく、様々なブートイメージに対応しています。 -
幅広いファイルシステムサポート
FAT32、NTFS、exFAT、UDF、ReFSなど、様々なファイルシステムでフォーマット可能です。 -
ポータブル版が利用可能
Rufusにはインストール不要のポータブル版も用意されており、USBドライブから直接実行できます。 -
無料でオープンソース
完全無料で、ソースコードが公開されているため、安全性が高く、コミュニティによる信頼が厚いツールです。
Rufusの使い方
Rufusを使ったUSBメディア作成は簡単で、以下の手順を踏むだけで完成します。
手順1: Rufusのダウンロードとインストール
- Rufusの公式サイト(https://rufus.ie/)から最新版をダウンロードします。
- インストール不要なポータブル版を選ぶこともできます。
手順2: USBドライブの準備
- 作成したいUSBドライブをPCに接続します。
- ドライブ内のデータは消去されるため、必要なデータを事前にバックアップしておきましょう。
手順3: ISOファイルの選択
手順4: オプションの設定
手順5: 作成開始
- 設定を確認したら、「スタート」をクリックして作成を開始します。
- 完了後、USBドライブが起動可能なインストールメディアとして利用できるようになります。
利用シーン
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OSのインストール
RufusはWindowsやLinuxディストリビューションのインストールメディア作成に最適です。 -
古いPCの再利用
軽量なLinuxディストリビューション(例: Q4OS、Lubuntuなど)を古いPCにインストールする際にも活用できます。 -
システム修復ツール
パーティション回復ツールやウイルス駆除ツールのブートメディアを作成するのにも適しています。
注意点
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データ消失に注意
USBドライブ内のデータは作成時に消去されるため、必ずバックアップを取ってから作業を行ってください。 -
ISOファイルの互換性確認
使用するISOファイルが正しい形式であるか、作成するUSBドライブと目的のPCで使用可能であるかを事前に確認してください。
まとめ
Rufusは、起動可能なUSBドライブを作成するための信頼性が高いフリーソフトです。軽量でシンプルなインターフェースと多機能を兼ね備えており、初心者から上級者まで幅広いユーザーに適しています。OSのインストールやシステム修復など、様々な場面で役立つRufusをぜひ活用してみてください。